『白雪姫』や『ピノキオ』『シンデレラ』などディズニークラシックと呼ばれる作品の音楽に携わった作曲の一人にポール・J・スミス(Paul J. Smith)がいます。
ディズニー初期の作品は既成のクラシックの楽曲を使用していましたが、『白雪姫』などの長編作品からは積極的にオリジナルの楽曲を起用するようになります。
そんなアニメーション映画における音楽の役割を定義付けた作品に貢献した音楽家の一人ポール・J・スミスについて紹介します。
Contents
代表作(ディズニー)
- 『白雪姫(Snow White and the Seven Dwarfs)』
- 『ピノキオ(Pinocchio)』
- 『空軍力の勝利(Victory Through Air Power)』
- 『3人の騎士(The Three Caballeros)』
- 『シンデレラ(Cinderella)』
ディズニーを代表する作品の音楽に携わっており、たくさんの世代に愛された音楽をつくりました。
経歴
ポール・J・スミスは1906年ミシガン週キャルメットで生まれ、アイダホ州コードウェルで育ちます。
父親はアイダホ・カレッジでピアノの教師を務めており、幼い頃から音楽に親しんでいました。父親に加え叔父さんも音楽家だったそうで、スミス家は音楽一家だったそうです。
ピアノを始めたのは4歳でその後、7歳でヴァイオリンを始めます。他にもトランペットやヴィオラも演奏できるようになり、地元の音楽隊にも所属していました。
カリフォルニア大学やニューヨークの名門:ジュリアード音楽院で音楽を学び、卒業後は金管楽器の講師を務めたり作曲活動も行います。
そして1934年ポール・J・スミスはデイズニーに所属することとなり、短編映画をはじめ、『白雪姫』や『ピノキオ』などディズニー長編作品の音楽を担当することとなります。
1962年にはディズニーを退社し、1985年に亡くなります。
音楽性
先に述べたように幼い頃から音楽に携わり、様々な楽器も経験していることから、幅広い音楽性を持ち合わせてていたと考えられます。
主にクラシック音楽を学び、作品においては作曲以外にもオーケストレーションや音楽監督も担当しています。
担当した作品においても歌を作曲するというよりは、映画のBGMとなるスコア部分の作曲を行なっていることが多いです。