ディズニー映画『美女と野獣(Beauty and the Beast)』の楽曲を本編の映像とともにフル・オーケストラで再現するフィルム・コンサート『Disney on CLASSIC Premium 「美女と野獣」イン・コンサート』に行ってきました。
映画本編をフル・オーケストラで演奏するこのフィルム・コンサートは様々な映画が公演化されており、ついにディズニー不朽の名作『美女と野獣』も公演されました。
今回のコンサートでは名曲を映像とともに観れることはもちろんですが、なんといってもスペシャルゲストで『美女と野獣』の楽曲含め、数多くのディズニー音楽を作曲したレジェンド アラン・メンケン(Alan Menken)やアニメーション映画でベル役を担当したペイジ・オハラ(Paige O’Hara)が出演するという豪華なコンサートだったのです。
私もこのコンサートの2月22日(土)14:00〜公演を観に行ってきたので様子をお伝えします。
Contents
Disney on CLASSIC Premium 「美女と野獣」イン・コンサート』 概要
- 開催日:2020年2月22日(土)、2020年2月23日(日・祝)
- 場所:横浜アリーナ
ディズニー・アニメーション映画『美女と野獣』をフル・オーケストラの演奏とともに上映したこの公演は日本初の公演でした。
本編は日本語で、セリフや効果音以外はすべて生演奏となっています。また、歌のシーンは日本人キャストが担当しました。
出演
キャスト
- ベル:上白石萌音
- 野獣:山崎育三郎
- ガストン:山本耕史
- ル・フウ:チャンカワイ(Wエンジン)
- ルミエール:横山だいすけ
- ポット夫人:クリスタル ケイ
野獣役の山崎育三郎は実写版『美女と野獣』でも野獣を担当していました。
スペシャルゲスト
- アラン・メンケン
- ペイジ・オハラ
その他、指揮はリチャード・カーシー、演奏はオーケストラジャパン、ナビゲーターはささきフランチェスコなどディズニーオンクラシックの公演でも出演されている方が出演していました。
公演の様子
開演早々スペシャルゲスト:アラン・メンケンとペイジ・オハラの登場!
開演時間となりナビゲーターのささきフランチェスコが舞台に登場。
挨拶の後、早速アラン・メンケン、ペイジ・オハラが舞台に登場してくれました。
二人が登場しトークセッションが開始されました。英語でのトークセッションでしたが、スクリーンにしっかり字幕が表示されており、内容がわかります。
トークでは『美女と野獣』の作詞を担当したハワード・アシュマン(Howard Ashman)のことや美女と野獣制作段階当時の話、アラン・メンケンとペイジ・オハラとの出会いの話などをしてくれました。
話を進めていき、当時の様子を再現してくれるようにペイジ・オハラの歌とアラン・メンケンのピアノ伴奏・コーラスで「朝の風景(Belle)」を披露してくれました。
こんな豪華なパフォーマンスも観れてとても貴重な時間であったと感じます。
そして、トークの最後にペイジ・オハラの提案からアラン・メンケンの弾き語りパフォーマンス披露へとプログラムが繋がります。
アラン・メンケンが弾き語りで披露した23曲(2月22日14:00〜公演)
多くの方が楽しみにしていたこのアラン・メンケンによるピアノ弾き語りメドレー。
日本で披露したのは試写会などを除くと2018年2月に開催された『Disney on CLASSIC Premium 「リトル・マーメイド」イン・コンサート』やD23 Expo Japan以来のパフォーマンスになるのではないかと思われます。
今回の「美女と野獣」イン・コンサートは2日間で3公演行われていました。公演によって披露した楽曲が異なっていたかはわかりませんが、私が観に行ったのが2月22日の14:00公演で披露した曲は下記の23曲をだったと思います(わかった範囲では…)。
- 「アリ王子のお通り(Prince Ali)」-『アラジン』
- 「アンダー・ザ・シー(Under the Sea)」-『リトル・マーメイド』
- 「ひとりぼっちの晩餐会(Be Our Guest)」-『美女と野獣』より
- 「ミーン・グリーン・モンスター・アウター・スペース(Mean Green Mother From Outerspace)」-『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ(ミュージカル)』
- 「ひそかな夢(Evermore)」-『美女と野獣』
- 「カラー・オブ・ザ・ウィンド(Colors of the Wind)」-『ポカホンタス』
- 「キング・オブ・ニューヨーク(King of new York)」-『ニュージーズ(ミュージカル)』
- 「哀れな人々(Poor Unfotunate Souls)」-『リトル・マーメイド』
- 「ゼロ・トゥ・ヒーロー(Zero to Hero)」-『ヘラクレス』
- 「自由への扉(When Will My Life Begin)」-『塔の上のラプンツェル』
- 「強いぞ、ガストン(Gaston)」-『美女と野獣』
- 「僕の願い(Out There)」-『ノートルダムの鐘』-
- 「想いを伝えて(That’s How You Know)」-『魔法にかけられて』
- 「輝く未来(I See the Light)」-『塔の上のラプンツェル』
- 「コンパス・オブ・ユア・ハート(compass of your heart)」-『シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ(TDS)』
- 「スピーチレス(Speechless)」-『アラジン』
- 「歌ってお仕事(Happy Working Song)」-『魔法にかけられて』
- 「ゴー・ザ・ディスタンス(Go The Distance)」-『ヘラクレス』
- 「フレンド・ライク・ミー(Friend Like Me)」-『アラジン』
- 「美女と野獣(Beauty and the Beast)」-『美女と野獣』
- 「キス・ザ・ガール(Kiss the Girl)」-『リトル・マーメイド』
- 「パート・オブ・ユア・ワールド(Part of Your World)」-『リトル・マーメイド』
- 「ホール・ニュー・ワールド(A Whole New World)」-『アラジン』
約20分程度の演奏で、ボリューム満点のパフォーマンスでした。
アラン・メンケンの作曲した楽曲をメドレーにしてピアノの弾き語りで披露しますが、ディズニーの楽曲の他にも、『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ(Little Shop of Horrors)』の楽曲も披露されていました。この映画はアラン・メンケンとハワード・アッシュマンのコンビによってミュージカル化された映画です。ディズニー作品に携わることとなるのはこの映画の成功がきっかけともなっています。ハワード・アッシュマンと創り上げた大事な作品として取り上げたのかもしれませんね。
とても素晴らしいパフォーマンスでした!
『美女と野獣』本編とフル・オーケストラの演奏
メイン・プログラムとなるフィルム・コンサートは映画本編の映像を映しながらその音楽を生で聴けるというもので、映画館などよりもより迫力を感じるものでした。ただ少し会場や音響の問題なのかすこし響き方が物足りないような気もしました。
映像と演奏がシンクロし、さらに歌も目の前で披露してくれるので、より映画の世界に入り込めるような感じもしました。
映画音楽が好きな方などはおすすめかもしれませんね。
コンサートの終わりのサプライズ
映画本編で魔法が解けた後に会場に何か降ってきました。
ただの紙吹雪か何かと思ったのですがしっかりコンサートのタイトルが記載されていましたので記念に持っていきます。
グッズ
ディズニーのコンサートお馴染みのグッズコーナーもありました。
ガチャガチャもあってついつい回したくなりそうです。
ペイジ・オハラの原画も売っていまいた。
アニメ版でベル役を担当したペイジ・オハラは女優・歌手のほかにも画家として活動しています。
今回のコンサート会場で、彼女の『美女と野獣』の原画が販売されていました。
次回もぜひ来日してほしい
今回『美女と野獣』フィルム・コンサートについて紹介しましたが映画の歌や演奏はもちろん素晴らしいものでしたが、やはりスペシャルゲストが来日してくれたことでより満足のいくコンサートとなりました。
『リトル・マーメイド』でもアラン・メンケンとジョディ・ベンソンが来日され、今回もそれに続き来日してくれました。
次回はぜひ『アラジン』のコンサートを開催し、また来日してほしいですね。