ディズニー普及の名作『アラジン(Aladdin)』の実写版がついに公開されます。
実写映画版『アラジン(Aladdin)』は2019年5月(日本では2019年6月7日)に公開されました。
1992年に公開された版『アラジン』では、主題歌「ホール・ニュー・ワールド」がアカデミー賞歌曲賞、ゴールデングローブ賞主題歌賞、グラミー賞最優秀楽曲賞を受賞するなど、『アラジン』の音楽は世界中で愛され、ディズニーを代表する音楽としても有名です。
実写版ではキャストも話題を呼んでいます。アラジンを演じるのはメナ・マスード、ディズニープリンセスの一人、自由を求める王女ジャスミンを演じるのはナオミ・スコットです。
ランプの魔人ジーニーを演じたのが数々の映画に出演してきたウィル・スミスです。楽曲の歌においても役を演じているキャストが歌っています。
そして音楽はアニメ版と同じくアラン・メンケンが担当しています!
実写版『アラジン』の音楽についてアニメ版との違いも含めて紹介します。
Contents
音楽データ
主な音楽担当
- 作曲:アラン・メンケン(Alan Menken)
- 作詞:ティム・ライス(Tim Rice)
- 作詞:ハワード・アッシュマン(Howard Ashman)
- 作詞(新曲):ベンジ・パセク(Benj Pasek)
- 作詞(新曲):ジャスティン・ポール(Justin Paul)
音楽はアニメ版でも担当していたアラン・メンケンです。
アニメ版でも使用された楽曲の作詞はティム・ライスとハワード・アッシュマンで、今回新たに書き下ろされた楽曲の歌詞は『ラ・ラ・ランド』『グレイテスト・ショーマン』でも知られる舞台作曲家、ベンジ・パセク(Benj Pasek)とジャスティン・ポール(Justin Paul)が担当しています。
アニメ版音楽は制作当初、『リトル・マーメイド』『美女と野獣』を担当したアラン・メンケンとハワード・アッシュマンのコンビで進められてきましたがハワード・アッシュマンが他界したことにより、作詞をティム・ライスが引き継ぎました。そのため今回も作詞のクレジットにはハワード・アシュマンの名前とティム・ライスの名前があります。
代表曲
- アラビアン・ナイト(Arabian Nights)
- 一足お先に(One Jump Ahead)
- フレンド・ライク・ミー(Friend Like Me)
- アリ王子のお通り(Prince Ali)
- ホール・ニュー・ワールド(A Whole New World)
- 【新曲】スピーチレス(Speechless)
新たに書き下ろされた楽曲「スピーチレス」以外はアニメ版で使用された楽曲のアレンジかと思われます。
アレンジもかなり現代的なアレンジが施されていることやバリエーションも様々で聴きどころ満載です。
そして今回の新曲はジャスミンだけで歌っている楽曲ですので新しくジャスミンのテーマが誕生したことになりますね。
こちらの楽曲の作詞を担当したのが『ラ・ラ・ランド』や『グレイテスト・ショーマン』の音楽も担当したソングライター:ベンジ・パセクとジャスティン・ポールです。
実写版映画『アラジン』と音楽
アラビアン・ナイト(2019)
アニメ版同様、映画の最初で聴けるのが「アラビアン・ナイト」です。この曲を聴けばアラジンの世界観の雰囲気が伝わってきます。
実写版の「アラビアン・ナイト」を歌うのはジーニー役のウィル・スミスです。アニメ版ではジーニー役のキャストはこの曲を歌っていませんが、実写版ではジーニー役が「アラビアン・ナイト」を歌うようですね。
アラビア音楽の「マカーム・ナワサル」という音階を使用していることや民族楽器の使用などアニメ版と変わらず、アラビア音楽的な要素が盛り込まれていそうです。
一足お先に
イントロはダラブッカといった打楽器で演奏され、音楽を先導します。
アニメ版と比較すると、ポピュラー音楽の要素が追加されグレードアップしている印象です。
特にドラムやエレキベースなどロックに近い雰囲気も感じます。
また、アニメ版と同じくリプライズがあり、雰囲気や構成もほぼ同じです。
実写版ではリプライズが2つあり、2つ目のリプライズは新たに歌詞とモチーフが追加されていると思われます。
少し暗い雰囲気のバージョンとも感じとれます。
スピーチレス
実写版で加わった新曲です。サントラでは3曲収録され、パート1、パート2、フルバージョンという形で収録されています。
ジャスミンが歌う楽曲となっており、アニメ版では見られなかったジャスミンの感情をより繊細に表現した楽曲になっているのではないでしょうか。
ジャスミン役のナオミスコットが歌うこの楽曲には力強さも感じ、ジャスミンの自由を求める気持ちが伝わって来そうです。
フレンド・ライク・ミー
映画のトレーラー映像にも使われており、アラジンといえばこの曲という方もいるかもしれません。
ランプの魔人ジーニーのテーマソングもグレードアップして実写版でも使用されます。
アニメ版と比較すると管楽器の演奏が派手になっている印象です。特にトランペット。
そして楽器の他にもボイスパーカッションやラップなど現代チックでポップなアレンジも追加され全体的にも派手になってます。
ウィル・スミスの歌うフレンド・ライクミーはランプの魔人ジーニーが歌う個性豊かな楽曲をしっかり表現してくれます。
エンドタイトルでもフレンド・ライクミーが使用されておりこちらはDJキャレド(DJ Khaled)によるフューチャリングとなっており、こちらの曲もまたラップで表現され現代チックな楽曲になってます。
ホール・ニュー・ワールド
アニメ版とは違い、アコースティックピアノによるイントロから始まります。序盤は少し静かめで編成もアコーステイックな演奏で、後にストリングスが加わって来ます。
ドラムもしっかりとエイトビートを刻んでおり、ポップな感じもあります。
もちろん名曲には変わりありません!
作品の中でも映像と連動した「美しく、新たな世界」が広がっていることでしょう。
日本では『アラジン』の公開を記念してマジック・カーペットイベントを開催!
日本では『アラジン』公開イベントとして「マジック・カーペットイベント」が開催され、ウィル・スミス、アラン・メンケンや日本語吹き替え役、中村倫也(アラジン)、木下晴香(ジャスミン)、山寺宏一(ジーニー)、北村一輝(ジャファー)が出演しました。
イベントではアラン・メンケンとウィル・スミスによる「フレンド・ライク・ミー」即興パフォーマンスなどを行い、会場を盛り上げていました。
また、アラン・メンケンは楽曲に関して「『アラジン』の世界はエキゾチックで美しくコメディやロマンス、アドベンチャーなどたくさんの要素が含まれています。『アラジン』の人気の理由は多様なムードや音がふくまれているからではないでしょうか。」と語っていました。