『ジャングル・ブック(The Jungle Book)』は1967年10月18日に公開され、日本では1968年8月6日に公開されました。
ウォルト・ディズニーが生前に携わっていた最後の映画となった作品で、ウォルト・ディズニーの死後、公開されました。
「ザ・ベアー・ネセシティ」や「君のようになりたい」などユニークな楽曲が生まれ、音楽が活かされた作品となっています。
挿入歌のほとんどはシャーマン兄弟が担当し、スコアはジョージ・ブランズが担当しました。
今回はアニメーション映画『ジャングル・ブック』の音楽について紹介します。
Contents
音楽データ
代表曲
- 「ザ・ベアーネセシティ(The Bare Necessities)」
- 「君のようになりたい (I Wan’na Be Like You)」
- 「ハティ大佐のマーチ (Colonel Hathi’s March)」
- 「信じてほしい (Trust in Me)」
- 「それでこそ友達(That’s What Friends Are For)」
- 「私のおうち(My Own Home)」
主な音楽担当
- 挿入歌:ロバート・シャーマン(Robert B. Sherman)
- 挿入歌:リチャード・シャーマン(Richard M. Sherman)
- 挿入歌:テリー・ギルキソン(Terry Gilkyson)
- スコア:ジョージ・ブランツ(George Bruns)
- オーケストレーション:ウォルター・シーツ(Walter Sheets)
『ジャングル・ブック』の音楽
ザ・ベアーネセシティ
この楽曲はテリー・ギルキーソンという歌手が作曲しました。
歌の合いの手かかるミュート トランペットの音は非常にユニークで、チューバソロなどもあります。
ディキシーランドジャズの要素を取り入れた楽曲となっています。トランペットはジャズトランペッターのキャピー・ルイスが担当しており、素晴らしいソロも奏でられています。
この楽曲は映画の最後でもリプライズとして使用されますがこの1回目のこの楽曲でトランペットのソロが非常に素晴らしかったことから、エンディングでもキャピー・ルイスのトランペットが使われました。
また、トランペットは1回目のソロと同じソロを演奏します。1回目のソロが素晴らしかったことから同じ様に演奏することを目的として、演奏を採譜しました。
そもそも1回目はアドリブであったため、トランペッターのキャピー・ルイス自身も採譜した譜面に対して演奏が困難であると述べていたそうです。
君のようになりたい
「君のようになりたい」はシャーマン兄弟が作曲した楽曲です。
この楽曲もディキシーランドジャズの要素を取り入れた楽曲となっています。
歌を担当したしたルイ・プリマとフィル・ハリスが互いに歌い合う楽曲で即興演奏のような要素も含まれています。
ハティ大佐のマーチ
信じてほしい
それでこそ友達
私のおうち
個性あふれるユーモアな音楽
「ジャングル・ブック」はインドのジャングルを舞台にたくさんのキャラクターが登場します。
音楽においても様々な多彩な表現を取り入れ非常に個性あふれる楽曲が生まれました。
楽器自体もディキシーランドジャズで使用される楽器からオーケストラの楽器、ラテン系の楽器、エレキギターやベースなどのポピュラー楽器など様々です。
スコアはシーンに合わせて編成やジャンルが変わり多彩な音楽が表現されています。