映画『メリー・ポピンズ リターンズ(Mary Poppins Returns)』2018年12月19日に公開されました。
ファンタジーあふれるミュージカル作品で1964年の映画『メリー・ポピンズ』の続編となっています。
『メリー・ポピンズ』はディズニー映画史においても大成功をおさめた作品であり、最高傑作のミュージカル映画といえます。
ミュージカル映画である『メリー・ポピンズ』の重要な要素となるのが個性的な曲や歌です。
「お砂糖ひとさじで(A Spoonful of Sugar)」「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス(Supercalifragilisticexpialidocious)」「チム・チム・チェリー(Chim Chim Cher-ee)」など、シャーマン兄弟が生み出した楽曲の数々は今日でも世界中で知られるディズニー音楽となっています。
今作、続編ではほとんどすべて新しい楽曲ですが、世界観は前作を引き継いだ雰囲気を持っており、大人から子どもまで楽しめる音楽であると感じます。
『メリー・ポピンズ』の音楽はマーク・シャイマン(Marc Shaiman)が担当し、前作で音楽を担当したリチャード・シャーマンは音楽コンサルタントとして制作に参加しています。
Contents
音楽データ
主な音楽担当
- 作曲・作詞:マーク・シャイマン(Marc Shaiman)
- 作詞:スコット・ウィットマン
作曲を担当したマーク・シャイマンは『アダムス・ファミリー』『天使にラブソングを』などで知られる映画音楽家です。
また、マーク・シャイマンとスコット・ウィットマンはミュージカル版『チャーリーとチョコレート工場』でも共に音楽を制作しています。
代表曲
- 「君はどこへ(Conversation)」
- 「想像できる?(Can You Imagine That?)」
- 「ロイヤルドルトン・ミュージックホール(The Royal Doulton Music Hall)」
- 「メリー・ポピンズ 舞台へ(Introducing Mary Poppins)」
- 「本は表紙じゃわからない(A Cover Is Not the Book)」
- 「幸せのありか(The Place Where Lost Things Go)」
- 「ひっくりカメ(Turning Turtle)」
- 「小さな火を灯せ(Trip a Little Light Fantastic)」
「幸せのありか 」「小さな火を灯せ」「舞い上がるしかない」「愛しのロンドンの空 」はリプライズもあります。
今回もミュージカル作品として楽曲が多く使われています。
映画『メリー・ポピンズリターンズ』と音楽
幸せのありか
今回の主題歌となるのはこの「幸せのありか」です。エンドソングにも使われ、日本版を歌ったのはメリー・ポピンズ役も担当した平原綾香です。
実は吹き替え声優とエンドソングを同時に担当するのはディズニー映画史上初だったりします。
作品の中では寝室でメリー・ポピンズが子どもたちに「なくならないものはなくすことはないの」というセリフの後に歌い始めます。テーマとなる「幸せのありか」について子どもたちに歌い、聞かせ前作「2ペンスを鳩に」を彷彿させる子守唄のような楽曲です。
想像できる?
この曲はメリー・ポピンズが最初に子どもたちをファンタジーの世界へ連れていくミュージカルシーンです。
バスタブに入るとそこは海の底。夢のような世界が広がっており、「想像できる?」といったタイトルにあるように子どもたちに想像できることを歌で表現しています。」
本は表紙じゃわからない
ミュージカルのステージでメリー・ポピンズとジャックが歌う楽曲です。
前作の「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」を連想させる楽曲となっており、歌の中にセリフが織り交ぜられたり、早口言葉を言うように歌ったり、一緒に口ずさみたくなるようなくせになる楽曲です。
実写とアニメーションが混在しいてるシーンになっており、前作の要素を現代に引き継いでいると感じます。
前作を思い出させるシーンと楽曲
続編ということもあり、前作のシーンを思い出させるようなシーンが取り入れられています。
前作を知っていると、似たような表現をしているシーンもあったり、楽しめる部分が増えてくると思います。
使用された楽曲も同じように前作と似たようなイメージの楽曲があります。
前作と近いイメージの楽曲の例
- 「お砂糖ひとさじで(A Spoonful of Sugar)」→「想像できる?」
- 「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス(Supercalifragilisticexpialidocious)」→「本は表紙じゃわからない」
- 「2ペンスを鳩に(鳩に餌を)(Feed the Birds)」→「幸せのありか」
- 「チム・チム・チェリー(Chim Chim Cher-ee)」→「愛しのロンドンの空」
- 「タコをあげよう(Let’s Go Fly a Kite)」→「舞い上がるしかない」
以上のような感じかと思います。
前作と比較しながら観てみるともっと面白く感じそうです。