アニメーション映画『ターザン』の歌や曲について:代表曲一覧・作曲者情報なども

ターザンの音楽

アニメーション映画『ターザン(Tarzan)』は1999年6月18日に公開され、日本では1999年12月18日に公開されました。

『ターザン』はジャングルを舞台で、赤ちゃんの頃から雌ゴリラのカーラに育てられた人間:ターザンが人間の女性:ジェーンと出会うことで自分の知らない新しい世界を知ることとなります。

ジャングルを舞台とする映画は『ライオン・キング』に続くものとなっています。音楽においては、同じく民族的な響を保ちつつ、「人間」が主人公ということにも焦点を当て、表現がなされています。

そんな音楽を担当したのは、主題歌・挿入歌ではイギリスのロックミュージシャン:フィル・コリンズ、主にスコアを担当したのは作曲家のマーク・マンシーナです。

今回はアニメーション映画『ターザン』について紹介します。

音楽データ

主な音楽担当

  • 主に主題歌・挿入歌:フィル・コリンズ (Phil Collins)
  • 主にスコア:マーク・マンシーナ(Mark Alan Mancina)

フィル・コリンズはイギリスのミュージシャンで、ロックやポップスなど数々の音楽を世に送りだしていました。ディズニーアニメーションの主題歌・挿入歌を担当するのは映画『ライオン・キング』でもみられます。(エルトン・ジョンなど)

フィル・コリンズが起用されたのはディズニー・ミュージックのクリス・モンタンが映画制作者を代表して『ターザン』の歌を書いてくれるようにアプローチしたことがきっかけとなりました。

フィル・コリンズはディズニーから声がかかったときはとても喜んでプロジェクトに参加したそうです。

しかし、フィル・コリンズはこの『ターザン』の制作に加わることにおいて不安を抱えていたそうです。それは過去のディズニー作品おける作曲家:アラン・メンケンやエルトン・ジョンなどの成功に続くことができるか、ディズニーの物語に合う歌詞が書けるか、といった点で不安を抱えていました。

しかし、ディズニーはフィル・コリンズのありのままの才能を求めていることがわかり、次第に不安は解消されていきます。

フィル・コリンズは5曲の歌を書き下ろし、楽曲の中でヴォーカルやドラムのレコーディングも担当しました。

代表曲

  • 「トゥ・ワールズ(Two Worlds)」
  • 「ユール・ビー・イン・マイ・ハート(You’ll Be in My Heart)」
  • 「サン・オブ・マン(Son of Man)」
  • 「トラッシン・ザ・キャンプ(Trashin’ The Camp)」
  • 「ストレンジャーズ・ライク・ミー (Strangers Like Me)」

『ターザン』の歌はミュージカル作品とは異なり、キャラクターが作品の中で歌い出したりはしません。キャラクターが歌う場面はありますが、主に背景に流れる楽曲として使われます。

知っておきたい!ディズニーソング!『ターザン』の曲!

トゥ・ワールズ

この映画のテーマソングとなる曲「トゥ・ワールズ」は「2つの世界、1つの家族」というテーマを持ちます。フィル・コリンズはオープニングは民族色の強い音楽で作るということを構想していました。

この楽曲は映画の最後でも使用され、マーク・マンシーナによるアレンジがより映画のシーンを盛り上げてくれます。

ユール・ビー・イン・マイ・ハート

この楽曲の冒頭はカーラ役のグレン・クローズが子守歌としてターザンに歌い出します。その後フィル・コリンズがヴォーカルを引き継ぎ歌います。

この楽曲はフィル・コリンズが娘のために書いたとされています。

『ターザン』のテーマに沿っていることや、フィル・コリンズ自身の感情が上手く作品のキャラクターとの感情とリンクしているようでドラマチックな楽曲であると感じます。

サン・オブ・マン

「サン・オブ・マン」はターザンがジャングルの環境で成長する姿を描いています。

トラッシン・ザ・キャンプ

「トラッシン・ザ・キャンプ」は歌と映像が連動したシーンとなっています。

キャンプ地で人間が持ってきた道具をゴリラたちが触ったり遊んだりするシーンをリアルに表現しました。

実際にフィル・コリンズはスタジオにある物を楽器として叩いたり、自分の頭をも楽器にして個性あふれるユニークなレコーディングを多なったそうです。

ストレンジャーズ・ライク・ミー

「ストレンジャーズ・ライク・ミー」も時間の経過を表すシーンで使用されています。

ターザンは人間が持ち込んだスライドを写す機械で人間について学びます。そこで自分自身の存在やジャングルの動物たちとの関わりなど様々な問題について考えるようになります。

歌とスコアから伝わる世界観!

この映画の音楽はフィル・コリンズとともに主にスコア部分を担当したマーク・マンシーナが担当しました。マーク・マンシーナはフィル・コリンズの音楽にアレンジを加える際はできるだけ彼の旋律を大切にしながらスコアを作っていったそうえです。

このようにシンガーソングライターが書き下ろした歌をより完成度の高い曲へと仕上げる関係性は『ライオン・キング』におけるエルトン・ジョンとハンス・ジマーのようにも感じます。

マーク・マンシーナは『ターザン』の舞台である「ジャングル」の世界観をかなり重視していたようです。

『ライオン・キング』とは世界観が似ているようにも感じますが、『ターザン』では人間の感情に関わってくることやアフリカなど民族的な要素も深く関わってきます。また、西洋の文化を持つ人間の登場により、物語におけるそれぞれの位置づけや関わり方なども重視される作品であったと思います。

音楽においてもそういったテーマやキャラクターの感情など様々な面を意識していく必要がありました。

アフリカの民族的な要素から西洋のオーケストラの雰囲気を持つ音楽など自然に映画の世界観に溶け込ませることでより作品のテーマを強調していることが感じ取れます。

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