ピクサーの3Dアニメーション作品『トイ・ストーリー(TOY STORY)』の第3作目として公開された『トイ・ストーリー3(TOY STORY 3)』は2010年6月18日にアメリカで公開され、日本では2010年7月10日に公開されました。
シリーズの3作目となるこの作品は前作の「子供はいずれ大人になり、おもちゃから去っていく」というテーマに直面するおもちゃたちの姿が描かれます。
公開当時はシリーズの最終作品となる予定でしたが、その後続編を望む声が多かったこともありシリーズ4作目となる『トイ・ストーリー4』も公開されることとなりました。
今回も前作に引き続き音楽はランディ・ニューマン(Randy Newman)が担当しています。
Contents
音楽データ
主な音楽担当
- ランディ・ニューマン(Randy Newman)
『トイ・ストーリー』シリーズをすべて担当しているほか、ピクサー作品の作曲家として多くの楽曲を手がけています。ランディ・ニューマンもともとシンガーソングライターとして活動しています。
代表曲
- 「僕らはひとつ(We Belong Together)」
- 「君はともだち(You’ve Got a Friend in Me)」
今回はシリアスな雰囲気も多い作品だったように感じます。新しく使われた歌はエンディングの楽曲「僕らはひとつ」となっております。
『トイ・ストーリー3』はサントラCDが日本で発売されていません。日本では配信限定となっておりますが「僕らはひとつ」はシリーズ3作品の楽曲を収録したCD「トイ・ストーリー・フェイバリッツ」に収録されています。
知っておきたい!『トイ・ストーリー3』の音楽
君はともだち
前作、前々作でも使用されたこの楽曲は『トイ・ストーリー』を代表する楽曲ですね。
今回は物語の序盤で使用され、過去のアンディとの関係を描いたシーンで使われます。
このシーンは成長する過程も描き、当時のウッディたちとの友情を表現しているようですが、アンディが成長して時間とともにおもちゃで遊ばなくなってしまったことがわかっていくシーンとなります。
僕らはひとつ
『トイ・ストーリー3』の主題歌で、映画のエンドロールで使用されます。
エンドロールではサニーサイド保育園のその後を描いたり、ウッディたちの様子も描かれ微笑ましく感じます。
最高のハッピーエンドに使用された楽曲はたくさんの人々に評価されることとなり、この楽曲はアカデミー賞の主題歌部門を受賞します。
使用された音楽は幅広い!
『トイ・ストーリー』3では使用された歌は少ないものの、BGMは個性豊かな楽曲が使用されています。
バズ・ライトイヤーがスペイン語モードになったときはそのシーンに合わせて、ラテン・アメリカやスペイン風の音楽が使われました。雰囲気もぴったりな音楽でコミカルなシーンをより強めてくれます。
また、シリーズ恒例の冒頭、アンディがおもちゃで遊ぶ演出はよりリアルな劇となっています。ここで使用される音楽は西部劇風の音楽からオーケストラやロックなど幅広く使われており、アクションシーンを盛り上げてくれました。
アーティストの有名な曲も!
今回の作品ではアメリカから流行した楽曲も使われています。
【使用された楽曲】
- 「ドリーム・ウィーバー(Dream Weaver)」ゲイリー・ライト
- 「おしゃれフリーク(Le Freak)」シック
「Dream Weaver」は、1975年にゲイリー・ライトがリリースした大ヒット曲です。バービーとケンが初めて会うシーンで使われました。
「おしゃれフリーク」は1970年後半にディスコブームの火付け役となったアーティストシックによる楽曲です。ケンのファッションショーが行われるシーンで使われました。
以上のように、ユーモア溢れる音楽の使われ方であったり、幅広い音楽が使用されている感じます。