エルトン・ジョン(Elton John)はイギリスのロック・ミュージシャンです。
彼が音楽を担当したディズニー作品は1994年に公開された映画『ライオン・キング(The Lion King)』です。
ディズニー作品でポピュラー音楽家を採用するのは『オリバー ニューヨーク子猫ものがたり(Oliver & Company)』で音楽を担当したビリー・ジョエルに続き、エルトン・ジョンが2人目となります。
代表作(ディズニー)
- 『ライオン・キング(The Lion King)』
エルトン・ジョンは『ライオン・キング』の主題歌や挿入歌を担当したアーティストとしても有名です。
エルトン・ジョン作曲、ティム・ライス(Tim Rice)作詞の「愛を感じて(Can You Feel the Love Tonight)」は1994年のアカデミー歌曲賞も受賞しました。
『ライオン・キング』はミュージカル版も公演されることにもなり、ディズニーを代表する作品の一つとなりました。
人物
エルトン・ジョンは1947年3月25日に生まれました。
4歳からピアノを弾き始め、幼い頃から耳で聴いた音はすぐにピアノで弾くことができるほどの能力は備わっていました。一度聴いただけのヘンデル楽曲も完璧に弾くことができたそうです。
11歳に王立音楽院に合格し、幼少期から音楽を職業にすることを目指します。
ピアニストとしてはバッハやショパンの演奏を得意としていたそうです。
1969年にソロ・デビューを果たします。
代表曲には「Your Song」「Rocket Man」「Daniel」などがあり、シングルとアルバムの総売り上げは3億枚となっています。シンガー・ソング・ライターとしても世界を代表する存在となっているといえるでしょう。
音楽性
エルトン・ジョンの楽曲は初期はプログレッシブ・ロックといったジャンルでその後はカントリー・ミュージック、アメリカン・ロック、ソウル、ディスコなど幅広い音楽性を持ち合わせており、ポップスシンガーとして確かな実力を持つメロディ・メーカーです。
ピアノ弾き語りのスタイルが印象的で彼の作ったメロディは美しく世界の多くの人々を魅了してきました。
ディズニーがエルトン・ジョンを選んだ理由
映画『ライオン・キング』の主題歌、挿入歌にシンガー・ソング・ライターであるエルトン・ジョンを選んだのは『アラジン(Aladdin)』などでアラン・メンケンと共に音楽を担当したティム・ライスでした。
ティム・ライスはエルトン・ジョンを選んだ理由について、「一流のメロディ・メーカーであったから」といっています。
【ライオン・キングの主題歌・挿入歌】
- 「愛を感じて(Can You Feel the Love Tonight)」
- 「王様になるのが待ちきれない(I Just Can’t Wait To Be King)」
- 「サークル・オブ・ライフ(Circle Of Life)」
- 「ハクナ・マタタ(Hakuna Matata)」
この作品の音楽は自然界の印象を持つようなアフリカ音楽的な要素とエルトン・ジョンの持つポピュラー音楽の要素が融合したアフリカン・ポップスとなりました。
オープニングとなった「サークル・オブ・ライフ」は編曲も含め打楽器やコーラスなどで壮大な自然の世界に見事にマッチした音楽となりました。
エルトン・ジョンの半生を描く映画『ロケットマン(Rocketman)』
2019年にエルトン・ジョンの半生を描いた映画『ロケットマン』が公開されます。
伝記ミュージカル映画としての作品となるため、彼の音楽性や生い立ちなどリアルに知ることができそうな作品ですね。