2004年7月3日から始まった『ワンマンズ・ドリームII -ザ・マジック・リブズ・オン-(One Man’s Dream II – The Magic Lives On -)』は東京ディズニーランド トゥモローランド内にあるショーベースで公演されているショーです。
1988年から1995年までの間に行われた『ワン・マンズ・ドリーム』がグレードアップしたショーとして公演されました。
1と2に渡って大人気のショーでしたが2019年12月13日をもって終了することとなりました。
長い間多くのゲストに愛され続けた『ワンマンズ・ドリーム』でも多くのディズニーソングが使用されています。
終了前におさらいしたい使用楽曲や1と2の違いも含め紹介します。
Contents
ショー概要
『ワンマンズ・ドリームII -ザ・マジック・リブズ・オン-』
- 公演期間:2004年7月3日~2019年12月13日
- 公演場所:トゥモローランド ショーベース
- 公演時間:約30分
『ワン・マンズ・ドリーム』
- 公演期間:1988年4月15日~1995年9月3日
- 公演場所:トゥモローランド ショーベース2000
- 公演時間:約30分
背景はわかりませんが初代『ワン・マンズ・ドリーム』と『ワンマンズ・ドリーム』で日本語の区切る位置が違っています。
現在の「ショーベース」は初代の公演当時は「ショーベース2000」という名称でした。
この「ショーベース2000」は全天候シアターとして初代『ワン・マンズ・ドリーム』の公演と同時にオープンしており、ディズニーランド開園5周年を記念する年でもありました。
シーンごとの楽曲構成(ワンマンズ・ドリームⅡ)
使用された楽曲を紹介します。曲名の後に記載されているのが作曲者および作詞者となります。
『ワンマンズ・ドリーム』のテーマソングの作曲はバーネット・リッチー(Barnette Ricci)とブルース・ヒーレイ(Bruce Healey)が担当しています。
また、Ⅱの編曲はグレゴリー・スミス(Gregory Smith)が担当しました。
オープニング
- 「ワン・マンズ・ドリーム(One Man’s Dream)」バーネット・リッチー、ブルース・ヒーレイ
動物と昆虫たち
- 「ワン・マンズ・ドリーム」バーネット・リッチー、ブルース・ヒーレイ
- 「トラッシン・ザ・キャンプ(Trashin’ the Camp)」-『ターザン』より-フィル・コリンズ (Phil Collins)
- 「君のようになりたい(I Wan’na Be Like You)」-『ジャングル・ブック』より-ロバート・シャーマン(Robert B. Sherman)、リチャード・シャーマン(Richard M. Sherman)
- 「サーカス団の虫たち(Circus Bugs)」-『バグズライフ』より-ランディ・ニューマン(Randy Newman)
- 「バグズ・ライフ組曲(A Bug’s Life Suite)」-『バグズライフ』より-ランディ・ニューマン
- 「タイム・オブ・ユア・ライフ(The Time of Your Life)」-『バグズライフ』より-ランディ・ニューマン
アドベンチャー(パイレーツ)
- 「海賊のくらし(A Pirate’s Life)」-『ピーターパン』より-エド・パーナー(Ed Penner)、 オリヴァー・ウォーレス(Oliver Wallace)
- 「ヨーホー(Yo Ho)」ザビエル・アテンシオ(Xavier Atencio)、ジョージ・ブランツ(George Bruns)
- 「フック船長はエレガント(The Elegant Captain Hook)」-『ピーターパン』より-サミー・カーン(Sammy Cahn)、サミー・フェイン(Sammy Fain)
- 「ワニをひやかすな(Never Smile at a Crocodile)」-『ピーターパン』より-サミー・カーン、サミー・フェイン
- 「きみもとべるよ!(You Can Fly! You Can Fly! You Can Fly!)」-『ピーターパン』より-サミー・カーン、サミー・フェイン
邪悪なヴィランズ
- 「エヴィル・クイーン・テーマ(Evil Queen Theme)」グレゴリー・スミス
- 「イントゥ・ザ・ファイヤー(Into The Fire)」グレゴリー・スミス、Koji Lopez
- 「ノートルダムの鐘(The Bells of Notre Dame)」-『ノートルダムの鐘』より-アラン・メンケン(Alan Menken) ステファン・シュワルツ(Stephen Schwartz)
愛
- 「ワン・マンズ・ドリーム」バーネット・リッチー、ブルース・ヒーレイ
【プリンセス・メドレー】
- 「これが恋かしら(So This is Love)」-『シンデレラ』より-マック・デイヴィッド(Mack David)、アル・ホフマン(Al Hoffman)、ジェリー・リヴィングストン(Jerry Livingston)
- 「いつか王子様が(Someday prince will come)」-『白雪姫』より- フランク・チャーチル(Frank Churchill)&ラリー・モリー(Larry Morey)
- 「いつか夢で(Once Upon A Dream)」-『眠れる森の美女』より-サミーフェイン(Sammy Fain)&Jack Lawrence(ジャック・ローレンス)
- 「夢はひそかに(A Dream Is a Wish Your Heart Makes)」-『シンデレラ』より-マック・デイヴィッド、アル・ホフマン、ジェリー・リヴィングストン
映画撮影所
- 「ハイ・ディドゥル・ディー・ディー(Hi-Diddle-Dee-Dee)-『ピノキオ』より-ネッド・ワシントン(Ned Washington)、リー・ハーライン(Leigh Harline)
- 「荒野の七人(The Magnificent Seven)」エルマー・バーンスタイン(Elmer Bernstein)
- 「わらの中の七面鳥(Turkey in the Straw)」
- 「レット・イット・スノー(Let It Snow)」サミー・カーン、ジューリー・スタイン(Jule 「アロハオエ(Aloha Oe)」
- 「サーフィンU.S.A(Surfin’ U.S.A.)」チャック・ベリー(Chuck Berry )、ブライアン・ウィルソン(Brain Wilson)
- 「ダンボ・ファイヤー・テーマ(Dumbo Fire Theme)」グレゴリー・スミス
- 「ザッツ・エンターテイメント(That’s Entertainmen)」ハワード・ディーツ(Howard Dietz)、アーサー・シュワルツ(Arthur Schwartz)
ハリウッド
- 「フーレイ・フォー・ハリウッド(Hooray for Hollywood)」ジョニー・マーサー(John Mercer)、リチャード・ホワイティング(Richard Whiting)
- 「ユー・オウト・トゥ・ビー・イン・ピクチャーズ(You Ought to Be in Pictures)」ダナ・スウィース(Dana Suesse)、エドワード・ヘイマン(Edward Heyman)
ファースト・フィナーレ
- 「ミッキーマウス・アワ・シャイニング・スター(Mickey Mouse Our Shining Star)」バーネット・リッチー
セカンド・フィナーレ
- 「ワン・マンズ・ドリーム(リプライズ)」バーネット・リッチー、ブルース・ヒーレイ
- 「星に願いを(When You Wish Upon a Star)」-『ピノキオ』より-ネッド・ワシントン(Ned Washington)、リー・ハーライン(Leigh Harline)
シーンごとの楽曲構成(ワン・マンズ・ドリーム1)
初代『ワン・マンズ・ドリーム』の楽曲です。(作品名・作曲者情報は割愛)
編曲は宮川彬良が担当しています。
オープニング
- 「ワン・マンズ・ドリーム」
アニマルズ・メドレー
- 「ワン・マンズ・ドリーム」
- 「私だけの世界(In A World Of My Own)」
- 「イモムシのうた(A-E-I-O-U)」
- 「君のようになりたい」
パイレーツ・メドレー
- 「ワン・マンズ・ドリーム」
- 「海賊ぐらし」
- 「フック船長はエレガント」
- 「パイレーツ・バトル」
- 「きみもとべるよ!」
- 「ワン・マンズ・ドリーム」
魔女
「マジック・ミラー(Magic Mirror)」
プリンス・アンド・プリンセス
- 「ワン・マンズ・ドリーム」
- 「いつか王子様が(Someday prince will come)」
- 「いつか夢で(Once Upon A Dream)」
- 「これが恋かしら(So This is Love)」
ショウ・ビジネス
- 「雷鳴と稲妻」
- 「ワン・マンズ・ドリーム」
- 「白鳥の湖」
- 「カルメン」
- ベートーヴェン交響曲第5番「運命」
- 「ハイ・ディドゥル・ディー・ディー」
- 「ザッツ・エンターテイメント」
- 「ハリウッド万歳!」
- 「ユー・オウト・トゥ・ビー・イン・ピクチャーズ」
ファースト・フィナーレ
- ミッキーマウス・アワ・シャイニング・スター
セカンド・フィナーレ
- 「星に願いを」
- 「ワン・マンズ・ドリーム」
約30分の公演とあってかなりの曲のボリュームです。
ディズニー映画作品の楽曲のみだけではなくクラシック音楽やアメリカのポピュラーミュージックも使われています。
1と2の構成の違い
公園期間中のリニューアルもありましたが1と2のショーのおおまかな構成はだいたい同じです。使用する楽曲に関してもオープニングやフィナーレはアレンジは違いますがほぼ同じです。
大きな違いは登場キャラクター、作品が異なっていることであるかと思います。
1では「ふしぎの国のアリス」の楽曲の使用およびキャラクターの登場がありましたが2ではカットされてます。
2は1のコンセプトを引き継ぎ『バグズ・ライフ』やマレフィセント、『ノートルダムの鐘』のフロローなどが追加されています。
そもそもショーのコンセプトとは
「ワンマンズ・ドリーム」は直訳すると「一人の男の夢」です。
これはディズニーの世界を生み出したウォルト・ディズニーの夢を指しているかと思われます。
ショーは白黒のミッキーの世界から始まり、カラーへと移り変わる演出は時代の変化も象徴しているようで、ウォルト・ディズニーが生み出した世界が動き出しているような臨場感を感じます。
ピーター・パンは本当に空を飛んだり、映画の作品に登場するキャラクターもアニメーションの世界から飛び出したようなリアルさもありました。
プリンセスたちが一度に一緒に踊るシーンも魅力的です。
まさにウォルト・ディズニーが思い描いた世界が目の前で繰り広げられる、そんなショーだったのではないかと思います。
感動のショーのフィナーレ
「フォーエバー”ワンマンズ・ドリームⅡ”」
思い出あふれるショーがフィナーレとなるため、東京ディズニーランドでは記念グッズやキャンペーンなどが始まります。
スペシャルサイトに詳細がありますのでぜひチェックしてください!
最後に
ウォルト・ディズニーの夢と創造の生涯を映画作品を通して描き出しているこのショー。
初代は1988年に公演が始まり、多くのファンがつきます。
多くのゲストに愛されたこのショーは当時5周年を記念したものでディズニー作品で使用された楽曲のアレンジはショーの臨場感を最大限に引き出してくれました。
登場キャラクターも非常に多く夢ようなショーでした。
そんな『ワンマンズ・ドリームⅡ』は2019年12月13日で終了してしまいます。2004年から15年間公演され、公園期間はショーベース歴代最長となるそうです。
終了前にこのショーの歴史も振り返りながらぜひ観ておきたいですね。
東京ディズニーランドの歴史には欠かせない存在でありたくさんのゲストの記憶と思い出に残り続けるでしょう。